日本の自然風景写真

私が見た、撮った、日本全国の美しい自然を求めて20数年 兵庫県在住 アマチュア写真家 植田

指導集・質問に答えて

       すばらしき仏法の教え 



指導集・質問に答えて(著者・池田大作)

      昭和42年4月 初版発行~ 素晴らしい指導書です。全部が素晴らしいのですが、ここでは私が学ばせて頂いた一部分を書き写してみました。

一念に億劫の辛労を尽くすとは

問い 御義口伝、湧出品の”一念に億劫(おくごう)の辛労(しんろう)を尽くせば本来無作(ほんらいむさ)の三身念念(さんじんねんねん)に起るなり所謂(いわゆる)南無妙法蓮華経は精進行(しょうじんぎょう)なり”(790ページ)とは、どういうことでしょうか。

一念に億劫(おくごう)とは、一往は罪障消滅のため、宿命打開のためには、億劫の辛労を尽くさねばならない。再往は王仏冥合実現という、日蓮大聖人のご遺命達成の戦いにも、同じく億劫の辛労を尽くしての戦いであれというおおせとも拝する。これを日蓮大聖人のお立場からみれば、あくまでも一切衆生を永遠に救ってあげようという、大慈悲のご一念と拝することができる。
”一切衆生の苦を受くるは悉(ことごと)く是れ日蓮一人の苦なるべし”(御義口伝758ページ)とのおことばもあります。ですから、私どもに対するご指導と拝するならば”罪障消滅のために、三障四魔と敢然と戦っていかなければならない。強く勇んで、仏道修行を貫き通せ”とのおおせと拝せるでしょう。どうも、われわれは、要領がよくて(笑)寝たいときに寝るし、食べたい時に食べて(笑)億劫どころか(笑)一念に三か四の辛労ではないですか。(大笑)だが広宣流布のために折伏し、人々を救わなければならない、日本の国をどうしようか、第三時世界大戦をどう防ぐかーーなどと、使命感があればやはり辛労ができます。しかし、題目をあげての、そういう辛労であればあるほど、”無作の三身念念に起こるなり”すなわち成仏の境涯がそれに応じて湧現(ゆげん)するというのです。広宣流布のために苦労すれば必ずきちんと功徳があり、永遠の生命を感得することができるとのおおせです。
”南無妙法蓮華経”は精進行なり”とは、どこまでいっても、精進しかないとの意です。精進の”精”ということは”無雑”と訳すのです。米を綺麗にすることを精米といいますが”精”とは、そのような意義をもつ。”無雑”とは題目以外にないという事です。これを”精進”の”精”というのです。”進”というのは”無間”(むげん)と訳し、間断なく、どこまでも題目をあげきり、折伏をしきって行くということを”進”と読むのです。これは日寛上人の六巻抄の依義判文抄第三にあります。
したがって、三類の強敵(ごうてき)があろうが、三障四魔があろうが、どんな情勢、どんな境遇にあろうが、題目をあげきっていくべきであるとの御金言です。それゆえ”精進行”というのです。あなたがこれを身で読めば、それでもう仏の所作(しょさ)となる。頭だけで読んでいるのでは精進行にならない。功徳を受けるために、成仏するために、永遠の福運を積ために、御文のとおりの実践をせよというのが、日蓮大聖人のおおせです。信心の目的は人生を楽しみきっていくことだ。そういう自己を確立し、崩れない幸福な自己を確立するために生涯、仏法を実践しきっていきなさい。それが過去遠々劫(おんのんごう)の罪障消滅をし、人間革命しきっていく修行なのだというおおせです。ですから、だれも信心の苦労に文句はいえないでしょう。ほんとうは億劫ほどでなくてもいい、せめて皆さん方は三劫でも四劫でも広宣流布のための苦労をしていきましょう。(笑)それでも功徳をうけるのですから、まことに力ある御本尊です。この御文は、所詮は日蓮大聖人ご自身のことなのです。われわれの辛労など、大聖人のお心の辛労からみれば、比較にならないわずかな辛労です(笑)朝晩の勤行もろくろくしない、折伏もしない、指導もしない、それで功徳ばかりほしがっている。これでは、なにも働かないで月給をほしがっているような根性ともいえる。(笑)
芸術家も科学者も偉大な事業をした人は、それぞれ必ず、その道で深い辛労をつくして、栄冠を勝ち得たといえまいか。ですから、信心だけは一人前やりぬくことだ。二人前とか三人前などといいませんから、せめて一人前だけの信心はしっかりやろう。そうすれば一生成仏は間違いない。

三世変わらざるを性という。

問い

”三世変わらざるを性という”と聞きましたが、消極的な性格で悩んでいます。信心していけば、だんだん消極的な性格も冥伏(みょうぶく)していくでしょうか。

答え

三世変わらざるを性という と六巻抄にありますが、性格と云うものは変わらないといえば変わらないかもしれません。ただし、たとえば一本の川があるとする。その川の幅は変わらない。同じようにその人自身というものは変わらない。だがそこには濁った流れもあれば清らかな流れもある。信心によってその濁ったものは浄化されます。幸福の方向へぜんぶ進んでいきます。不幸のほうの性格にはならない。消極的というけれども、それは人間みな十界三千ですから、誰にも消極性という一面はある。また、あまり積極的がいいからといって、社会常識に反しては、意味がない場合もある。むろん、信心ということになったらならば、消極的であっては損でしょう。信心に消極的というものはない。信心それ自体というものは、毅然たるものです。その毅然たる信心の上に立った静かな性格というのは、消極的というよりむしろ、よい意味でいえば、謙虚であり、そしてまた物事を冷静にやって行こうという範疇と考えてよいのではないですか。もっとも人間らしく、自分らしく生きることがよいと思う。ちょうど雪がだんだん音もなく積もるがごとく、しっかり信心をしていけば、しぜんに福運も積まれていきます。ということは、結局、宿命転換になっていくわけです。性格が変わるとか、変わらないとかということではなく、福運を積んでいくことが大切だ。それが人間革命です。御本尊と境智冥合する道に性格の長所・短所はない。”法華経(御本尊)を持(たも)ち奉るとは我が身仏心身と保つなり”(御義口伝742ページ)と、御本尊を持つならば、われわれの生命は、まさに仏の生命と等しくなるのです。正しく、悠々と、人の生長をよく考え、なにごとも恐れず、福運に満ちみちた、金剛不壊(こんごうふえ)の身になっていくことが、仏身を持(たも)つことになるのですし、それが人間革命のみちです。消極的な性格といえども、題目をあげていけば、立派に解決されてゆきます。また、御本尊を持(たも)ったこと自体が、最高の積極性ともいえる。迦葉、阿難たりとも、末法においては難が多いゆえに、恐れをいだいて信心ができない。ですから、釈迦もこの妙法だけは彼等には譲らなかった。あなたが地湧の菩薩として御本尊を受持し、そしてまた幹部となったということは、最高に積極性があった証拠です。卑屈に考えてはいけません。妙法の革命児らしく、勇ましく前進しようではありませんか。

どうすれば勇気を出せるか

問い

勇気がなくて悩んでいる一青年です、どうすれば勇気を出すことができるでしょうか。

答え

五座三座の勤行(現在は方便品と自我偈の読誦)、即ち信心を根本として、まじめに、真剣に学会活動に励んでいける人は、最高に勇気のある人だと思う。他の世界で、ボクシングだ、相撲だといって、ずいぶん強そうに見えながら、心のなかはひじょうに臆病な人がいる。強いからといって、蛮勇の場合も多い。最高に勇気ある人は、信心強盛な人と決定できます。なぜならば天台大師の現言によれば”信念”という本来の意義は”信ずる””念ずる”ということである。したがって御本尊に対して信ずること、御本尊に対して念ずることが信念ということばの真意なのです。御書を拝読すればたくさん出てくるでしょう。勇気があるかないかは、この信心があるかないかで決定されるといえます。いずれにしても、声高らかに題目をしっかりあげきって行くことだ。これが勇気の源泉です。そのへんの不良青年や暴力団などのは、真の勇気ではない。ぜんぶ蛮勇であり、また暴力です。真の勇気というものは、平和に、幸福に、正しい方向に生きていく、建設していく実践であり行動です。これこそ勇気の定義です。

運命は変えうるか

問い
信心した後でも、生来の運は、つきまとうものでしょうか。

答え

善悪にわたって、当然、運命はあるともいえる。だが、信心強盛であれば、悪い運勢に左右されることなど、断じてありません。もし、あったら、信心などする必要がなくなってしまう。生まれつき福運のある人であっても、信心がなければ、二十年、三十年後には、まったく福運を消して、滅びていく。こんどは、信心しても、生まれつきの宿命的貧乏根性とか、悪い性格は、なかなか、なおりにくい。打開するのに、五年、十年とかかるものです。皆さんも、ご存知のとおりです。(笑)いったんよくなってきているようにみえても、根本的には、なかなかよくならない。ちょっと信心がゆるむと、冥伏(みょうぶく)していた悪い癖が、すぐ出てくる。(笑)まるで、なかなかよくならないことが、生まれつきの運命、運勢の人ともいえるわけです。(笑)だがこれらの、幸福を妨げる悪い運命をも、善い運命、運勢におきかえて、幸福になしていくのが妙法であり、信心であると思う。開目抄のなかに、心地観経を引かれて [check]”過去の因を欲せば其の現在の果を見よ未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ(231ぺーじ)と説かれております。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional

k.u