日本の自然風景写真

私が見た、撮った、日本全国の美しい自然を求めて20数年 兵庫県在住 アマチュア写真家 植田

私が学んだ仏法哲学8

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私が学んだ仏法哲学9

父見子等。苦悩如是。依諸経方。求好薬草。色香美味。皆悉具足。擣簁和合。与子令服。而作是言。此大良薬。色香美味。皆悉具足。汝等可服。速除苦悩。無復衆患。

(ぶけんしとう。くのうにょぜ。えしょきょうぼう。ぐこうやくそう。しきこうみみ。かいしつぐそく。とうしわごう。よしりょうぶく。にさぜごん。しだいろうやく。しきこうみみ。かいしつぐそく。にょとうかぶく。そくじょくのう。むぶしゆげん。

父、子等の苦悩すること是(かく)の如(ごと)くなるを見て、諸(もろもろ)の経方(きょうぼう)に依(よ)って、好(よ)き薬草(やくそう)の色香美味(しきこうみみ)、皆(みな)悉(ことごと)く具足(ぐそく)せるを求めて、撏簁(つきふるい)和合(わごう)して、子に与えて服せしむ。而し(しか)して是(こ)の言(ことば)を作(な)さく、、此の大良薬は、色香美味、皆悉く具足せり。汝等(なんだち)服すべし。速やかに苦悩を除(のぞ)いて、復(また)衆(もろもろ)の患(うれえ)無(な)けんと。

通解 父(良医)は、子供たちがこの様に苦しんでいるさまを見て、さまざまな薬剤調合の方法によって、色も香りもよき味もみなことごとく具わっている、良き薬草を求め、擣(つ)き、ふるい、調合して、苦しんでいる子供たちに飲ませた。そして、このように教えた。「この大良薬は、色と香りとよき味のすべてを具えている。お前たち、この薬を飲みなさい。そうすれば、すぐに苦悩が除かれ、また数々の病気に煩わされることはなくなる」と。

講義(池田SGI名誉会長)

父である良医が、毒薬を飲んで苦悩する子どもたちの姿を見て、薬を調合し与える場面が描かれています。子供が苦しんでいる姿を見て、その苦悩を取り除こうとしない親はいません。「苦しいだろう。もう少し頑張れ。今、お父さんが薬を飲ませてあげるから」と、薬草を石臼でするつぶす作業はもどかしく、急いで薬を調合する父の必死の姿が眼前に浮かぶようです。それと同じく、一切の人々の苦悩を、我が苦悩と受け止め、同苦していくのが仏です。真の「同苦」は、「抜苦」であり「与楽」です。単に哀れみを向けるだけのものではない。
一緒になって悩み、具体的に、その苦悩を取り除き、真の安らぎと幸福を与えるまで戦うのが仏です。

法華経には「私(釈尊)は衆生の父である。彼らの苦難を抜き、無量無辺の仏の智慧という楽(らく)を与えるのである」(開結216ページ)とあります。釈尊の慈悲は、衆生の苦悩に無条件に同苦する悲母(ひも)のごとき愛であるとともに、その苦悩を除き、真の安楽を与えるまで、徹底して戦う慈父(じふ)の厳愛(げんあい)でもあった。その、仏の「厳父の愛」が説かれているのが法華経です。爾前経には悲母の愛の面のわずかが説かれているにすぎません。伝教も、”爾前経はわずかばかりの仏母の義はあるけれども、ただ愛だけがあって厳(ごん)の義を欠いている”と述べている。しかも、「悲母の愛」だけでは、根本的な苦悩の原因を取り除くことは出来ない「厳父」「悲母」の両方の特性を具えてこそ。仏はすべての衆生を救うことができる。とくに末法(まっぽう)は釈尊の時代と比べて。はるかに濁悪の世であり、人々の貧(とん)(むさぼり)瞋(じん)(いかり)癡(ち)(おろか)の三毒(さんどく)も強くなる時代です。それだけ人々の「苦を抜く」ことが難事になる。ゆえに、大聖人は「末法の厳父」として、人々の生命の奥底(おうてい)を揺さぶる対話を続けられたのです。戸田先生は「この南無妙法蓮華経の教えは厳父の愛であります。賞罰厳然としているのであります。母親の愛ではないのですから、叱るところは叱る、愛するところは愛する、また徹底的に救ってくれる、これが父の愛であります」と教えて下さいました。勿論ここでいう「厳父」「悲母」とは、仏の徳性を示す譬えであって、家庭における父母の役割を固定的に論じたものではありません。実際には、”うちはお母さんのほうが偉く、”強い”という家庭も多いでしょう。譬えの中では、選りすぐった薬草を調合して、色も香りも味もすぐれた大良薬を作り、子どもたちに与えます。これは、抜苦与楽(ばっくよらく)の慈悲(じひ)でいえば、「抜苦」であるとともに「与楽」に当ります。

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