日本の自然風景写真

私が見た、撮った、日本全国の美しい自然を求めて20数年 兵庫県在住 アマチュア写真家 植田

私が学んだ仏法哲学11

       私が学んだ仏法哲学11



我浄土不毀 而衆見焼尽 憂怖諸苦悩 如是悉充満 是諸罪衆生 以悪業因縁 過阿僧祇劫 不聞三宝名

がじょうどふき にしゅけんじょうじん うふしょくのう にょぜしつじゅうまん ぜしょざいしゅじょう いあくごういんねん かあそぎこう ふもんさんぽうみょう

我が浄土は毀(やぶ)れざるに 而(しか)も衆(しゅ)は焼け尽きて 憂怖諸々(うふもろもろ)の苦悩 是(かく)の如き悉(ことごと)く充満せりと見る 是(こ)の諸(もろもろ)の罪の衆生は 悪業の因念を以って 阿僧祇劫を過ぐれども三宝の名(みな)を聞かず

「通解」
  私(釈尊)の浄土は壊れることはないのに、衆生は、(世界が劫火(ごうかに)焼き尽くされ、憂い、怖れなど諸の苦悩が悉く充満していると見るのである。この諸の罪の衆生は、悪業の因縁によって、阿僧祇劫を過ぎても三宝の名を聞くことがない。

「講義」
  「我浄土不毀(我が浄土は毀(やぶ)れず)とは、何と力強い言葉でしょうか。この娑婆世界は、久遠の仏の”本国土”です。不滅の仏が衆生救済のために戦い抜く”本舞台”です。だから絶対に壊れるはずがない_。そう仏が断言しているのです。この仏の言葉を一念にすえれrば、何もこわくない。今、自分は不壊の浄土にいると確信すれば、その確信がそのまま不壊の勇気、尽きぬ希望となって現れます。”無常の穢土(えど)”を転じて、本来の”常住の浄土”を実現していこうという、”変革の力”がみなぎります。

日蓮大聖人は仰せです。

[check]浄土と云い穢土と云うも土に二つの隔てなし只我等が心の善悪によると見えたり」と。

 また、

[check]「汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ、然れば即ち三界は皆仏国なり仏国其れ衰んや十方は悉く宝土なり宝土何ぞ壊(やぶ)れんや」とも仰せになられている。

[check]心一つで世界が一変するのです。人間生命の変革が平和実現の根本です。 

信仰とは”我が一念の”大革命

「而衆見焼尽(而も衆は焼け付きて、、、と見る)とあるのは、迷いから迷いへ、闇から闇へと流転する衆生の眼に映る娑婆世界です。流転の果ての絶望の淵しか見えないのです。だから世の終わりの劫火(ごうか)に、世界が焼き尽くされていくと見える。しかし、それは劫火などではない。自分の”煩悩の業火(ごうか)”にすぎないのです
また、「憂怖諸の苦悩 是の如き悉く充満せり」ともある。迷いの衆生は、この世界が憂いや恐れなど、ありとあらゆる苦悩に満ちていると見るのです。ここで、「見」と云う一字が大事なのです。衆生にとっては、苦悩が充満している世界に「見えている」にすぎないのです。しかし、真実はそうではない。仏の眼から見れば、此の世界は、厳然と、仏国土であり、浄土なのです。ゆえに大聖人は [check]「いかなる、わずらわしいことがあったとしても、すべて夢となして、法華経のことだけを深く思い続けていきなさい」と仰せです。

”すべてを夢となせ”_大変な精神の力です。一念の力であり、信心の力です。信仰とは、 ”わが一念”の大革命にほかなりません。
ここに変革の原動力があります。この力を知らない人は悲しい。そういう人のことを「是の諸の罪の衆生は悪業の因縁を以って、阿僧祇劫を過げれども、三宝の名を聞かず」と説いている。「罪」とは、根本的には、妙法への「不信」です。また、「悪業の因縁」とは、煩悩、業、苦の果てしない流転です。その人は、身は仏国土にいても、自分のまわりを自ら霧に包み、眼前にいる仏を見る事が出来ない。それどころか、「不信」によって、頑なに心の扉を閉ざしてしまえば、阿僧祇劫という長い間、流転しても、三宝の名前すら聞くことができません。「三宝」とは、仏と、仏の教え(法)とその教えを守り弘める人々の集い(僧)のことです。三宝は、いわば民衆救済の要です。それゆえに、仏法では、人々を救う宝として尊重する。私どもは、厳然と末法における真実の三宝を知っている。すなわち、仏宝は末法の御本仏・日蓮大聖人、法宝は三大秘法の南無妙法蓮華経、僧宝は日興上人にほかなりません。また、僧とは”集い”を意味するサンガ(僧伽)のことですから、広げいえば、大聖人の仏法を正しく持ち弘めて、民衆救済、平和実現に励む和合僧団を指す。現代でいえば、創価学会が、その和合僧団であることは、いうまでもありません。

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